ウズベキスタン旅行記(16) ブハラ(夕編①)
お昼寝でエネルギーをチャージし、再び街に出発。
まず向かったアルク城は、争いや虐殺の歴史を持つ
ブハラのシンボル的な建物です。
大体この辺りが中心部の端っこ。
アルク城の向かいには道路があり、そこを渡ると
「バラハウズ・モスク」に行くことができます。
(意外と緑豊か)
(急なモニュメント)
バラハウズ・モスクは前面に木の柱がずらっと並んでおり
他のモスクやメドレセとはちょっと違った雰囲気。
天井はとてもカラフルに彩られていて
木の柱一本一本に細かい彫刻がなされています。
タイルで装飾されている建物はたくさんありますが
木にそのまま色を付けたものはあまり見なかったので
デザインとして新鮮な印象。
彩り豊かで、厳格な雰囲気が和らいだモスクです。
実際に現在も礼拝の場として使われていました。
外から中を覗いていると、近くにいた男性が「あっち、あっち。」と
違う方向を指差して私に何かを訴えている様子。
そっちにはもう一人おじさんがいて、何やら作業をしていました。
話を聞くと金物職人だということで、お皿に模様を彫っている最中でした。
写真を見ると分かると思いますが、とても細かい!!
おじさんはお土産屋さんの店主もしていて、
お店の中も案内してくれました。
THE・お土産!という感じのものが多く
特別欲しくはないけど何も買わずに出るのは悪いな…。と
外に出るのをためらっていると
床に雑多に置かれた布類の中に掘り出し物が!!
色んな布を継ぎ合わせた30cm×40cmくらいのもので
「これは何?」と聞くと
「オイナ・ハルタ」
と言われますます混乱。
おじさんは少しだけ英語が話せたのですが
このオイナ・ハルタなるものを説明できるほどの単語は
持っていないらしく
必死でジェスチャーで表現してくれました。
こっちも「えっ?…分からない!」「何だそれ〜。」とか
日本語でいろいろ言いながら解読を試みる。
そしてついにオイナ・ハルタの正体が分かりました。
「オイナ」
(おじさん、まず空中に四角を描く
→オイナと顔を交互に指差し、顔にペチペチと手をあてる)
「ハルタ」
(おじさん、オイナに何かをかぶせる動き)
分かりましたか?
私の解読の結果、これは
「鏡カバー」であると結論づけられました。
その後の解説によると
鏡を出しっぱなしにしているとそこから悪いものがやってくるから
そうならないように鏡を隠して侵入を防いでいるのだとか。
(と、私が解釈しました。)
そしてこれがそのオイナ・ハルタ。
アンティークなのでところどころヨレヨレになっているのですが
かなりお気に入り。
今はオイナ・ハルタとしてではなく、
プリンターの上に乗せられて埃除けとして生きています。
おじさんのところでずいぶん時間を使ってしまったので
ここからは急いで他の場所に向かいます!!