ウズベキスタン旅行記(26) サマルカンド散策(念願のプロフ編)
前回汚い終わり方をしてしまってすみません。
つい、アフラシャブの丘に対する素直が感想が出てしまいました(^^;)
実際の眺めはこちら。
広範囲に広がるデコボコの大地。
かつてここに築かれていたサマルカンドの街は
モンゴルによって破壊されてしまったのだとか。
今となってはすっかり羊のフンだらけ。注意してないと余裕で踏みます。
(ポツポツ見えるのがそれです)
とにかく殺風景な場所なので
「ここにかつて街があったのか…。」と一瞬感慨に耽ったら
「さ、帰ろ。」とサクっと切り替えましょう。
もと来た道をスタスタと歩いて
行きの半分くらいの時間でハズラティ・ヒズル・モスクに到着。
すると、モスク前にいた女性が何かを言いながら私に接近…。
手には小さなフライパンのようなものを持っていて
乾燥した草をそこで燃やしている様子。
不意に煙を浴びせられ咳き込んでいると
「スムナイ?スムナイ?」とお金を求められる。
…こんな当たり屋みたいなやり口あります?
おそらくお祈り的な事をしてくれたんだと思いますが
余りにありがたみがないので
「スムない!!!!」
と言ってそそくさと立ち去りました。
幹線道路沿いの工場を見つつホテル方面へと戻っていきます。
(奥で燃え上がる炎)
昨日のナン工房でもう1枚調達したいな〜と思ったのですが
この日はあいにくお休みのよう。
お昼ご飯どうしよう、そういやホテルの前に何件かお店があったな
とふらっと様子を伺うと、店先に何やら大きな鉄鍋が。
蓋がされていて中身は見えないものの
これはきっとプロフ…!!
お店の人に「プロフ?プロフ?」と尋ねていると
「コレ、タベタイデスカ?」 と
唐突に聞こえてきた日本語。
言葉の主に「食べたいです。」と言うと
「モウ、デキルソウデス。」とのこと。
「いくらですか?」
「5000スムデス。サラダトナントオチャガツイテ、5000スム。」
ほほう、なかなか良心的な価格設定。ここに決めます!
中に入って待機していると、日本語で話しかけてくれた男性が
やってきたので少しお喋り。
「はい。」
「サマルカンドハドウデスカ。」
「広いですね。あと、ナンがおいしいです。日本語お上手ですね。」
「ニホンニ8ネンカンイマシタ。」
「だからそんなにうまいんですね。」
「ダイガクニイッテマシタ。ナゴヤダイガク。」
「へぇ〜!」
まさかこのサマルカンドで日本の大学への留学生に出会うとは。
そうこうしていると、お待ちかねのプロフがやってきました!
(付け合わせのナンはカッチカチタイプ)
このプロフの具はにんじん(黄色いのがそうです)、ひよこ豆、ブドウ、お肉。
お肉は羊の割にあんまりクセがないんだな〜と思って
さっきの男性に「これは羊の肉ですか?」と聞くと
「コレハウシノニクデス。」という返答が。
シャシリクのイメージがあったので勝手に羊だと思っていたのですが
男性の話によると、今サマルカンドでは羊より牛が安いのだそう。
味としてはちょっと塩気が足りないかも?
プロフは確かに脂っぽさがあるものの、ブドウがいい仕事をしていて
酸味と甘みとフレッシュさがさっぱり感を出してくれます。
総合的に見て、これは美味しいプロフ!
男性に通訳してもらって、おいしいということを
お店の人にも伝えてもらいました。
すると、店主のおじさんが店員の若い女性と私を指差して
何かを言っている様子。
「何と言ってるんですか?」と聞くと
要は
「こいつを日本に連れて行っていい男を見つけてくれ。」と
いうことらしい。
こういう冗談ってどこの国にもあるもんですね(^^;)
さてさて、一回は食べておきたかったプロフも
クオリティの高いものを味わうことができて大満足!
食べ物に関してはもう思い残すことなしです。
明日はいよいよウズベキスタン最終日
気合いを入れて、充実した1日にしたいと思います!