ウズベキスタン旅行記(8) ヒヴァ散策(夕方編②)
ヒヴァの街は世界遺産と言う割にかなり自由が利く場所で
立ち入り禁止エリアというのがほとんど無かったように思います。
時にはこっちが
「え…ここ勝手に入っていいの?」と
躊躇うくらい。
(工房なのか?誰もいない)
広い割に観光客もそれほど多くないので好き放題できます。
(インスタ映えしそうなスポットなのに誰もいない)
余りにも人がいなかったので不安になって大通りへ。
このエリアにはお土産屋さんが並んでいて
色んな工芸品が売られています。
海外に行くと、売り子さんに片言で
「オネエサ〜ン」なんて言われたりしますが
ウズベキスタンでは
「マドモワゼ〜ル」
と言われることが多く、ちょっといい気分になっていました。
ちなみに挨拶は大体「アッサラーム」で
それに加えて「ヤポーニヤ(日本人)」と「ラフマト(ありがとう)」
を言うと、たいていの人はにこやかに接してくれます。
この旅行中で何回言ったか分かりません。
さて、夕暮れ時になってきたので「キョフナ・アルク」へと向かいます。
ここからはイチャン・カラの街並が一望できるので
この時間は絶好のシャッターチャンス。
ここでも5000スムの入場料が必要です。
(地味な階段を登って展望スペースへ)
だんだんと色んな人種の方が集まってきて
思い思いに時間を過ごしているのが印象的でした。
日が落ちてくると気温もぐっと下がるのですが
ぼんやりと眺めていたくなるような景色です。
これでとりあえず今日の遺跡めぐりは終了!
晩ご飯をどうするかが問題になってきます。
というのも、レストランのご飯は量が多く
一人で食べると持て余してしまうのです(^^;)
イチャン・カラ内は観光客向けのお店ばかりで割高なので
一旦外に出ることにしました。
ガイドブックによると北門あたりにご飯屋さんがありそうだったのですが
全く見当たらない。
何か買ってホテルに戻るにも商店がない。
通りすがりの青年に「この辺にレストランはないか。」と聞くと
「あっちにある!」と何となくの方向を示され
とりあえず歩いてみることに。
進んだ先に食堂のようなものがあったので
他に探すのは面倒だし今日の晩ご飯はここに決定!
かなり地元感のあるお店で、メニューはウズベク語表記のみ。
写真で判断できたシャシリクとビールを注文し
何とか食事にありつけました。
(度数11%のウズベクストロングビールとパサパサカチカチのナン)
特に美味しいと言う程のものではなかったですが
一人分食べるにはちょうどいい量で
お値段も全部で7500スムとかなりお手頃でした。
ビール半分ですっかり酔っぱらいヨロヨロになりながらホテルへ。
ヒヴァでは「オールド・ヒヴァ・ホテル」という所に宿泊しました。
wi-fiは繋がるし内装もさっぱりした 文句なしのお宿。
明日は早朝から、再びイチャン・カラ内を 探索します!
ウズベキスタン旅行記(7) ヒヴァ散策(夕方編①)
お昼過ぎにヒヴァに到着。
この記事を書くにあたって改めてヒヴァの街について調べたのですが
ヒヴァというのは二重の城壁で囲まれた街で
モスクやメドレセなど多くの遺跡は、内側の城壁に囲まれた
「イチャン・カラ」に集まっています。
さて、ホテルに荷物を置き、正面入り口である「オタ・ダルヴァザ門(西門)」から
イチャン・カラ内部に入場しました。
そして目の前に広がったこの光景…
テーマパークか!!
というのが第一印象でした。
あまりにイメージ通りの「シルクロードのオアシス都市」すぎて
逆に作り物感があるというか(^^;)
悪口っぽいことを書いてしまいましたが
こじんまりとした中に見所がギュッと詰まっている、素敵な街でした。
(砂漠で毛の帽子?と思いましたが砂避けの効果があるようです。)
モスク、メドレセ、ミナレット…
このエリアにおいては全方位が見所なので
正直だんだんお腹いっぱいになってきます。
最初は建物の成り立ちや謂れをガイドで読んでいたものの
途中からもうなんでもいいやという気分になり
タイル職人はどうやって全体像を把握してたんだろう、とか
総工費いくらだろう、とか
これ部屋に欲しいわ、みたいなことを考えたり。
そもそもイチャン・カラ内部は共通入場券を購入すると
16の施設に入場できるということなのですが
当時の私はなぜかそこをケチってしまい
大体の施設は外から見るだけ、という愚行に走っています。
(ガイドブックによると価格はUS12$相当の現地通貨。出す価値しかない。)
そんな意識低いトラベラーの私がお金を払ってでも入りたかったのが
ここは共通入場券で入ることができないので
入り口で入場料を支払います。
ガイドには入場料2000スムと書かれていたのに
実際には5000スム支払いました …。
ミナレットの内部は急で狭くて真っ暗、人の喋り声や気配を察知して
先に進みます。
(途中に採光部があります。人とのすれ違いはこの辺りで。)
しばらくグルグルと登りようやく最上部へ。
地平線が見えます。土色の中に鮮やかな青が映えてとても綺麗。
(反対側)
本当に眺めがよく
「あぁ、私はずいぶん遠くの異国に来たもんだ…。」と
感慨にふけろうと思ったのですが、
現地のカップルがイチャついていたので
早々に退散。
最上部は大人が5人も立つとギュウギュウくらいのスペースです。
日が落ちるまではまだ時間があるので
イチャン・カラ内部をもう少し冒険してみました!(続く)
ウズベキスタン旅行記(6) タシケントからヒヴァへ
10時半頃、ホテルのロビーでルッサンと待ち合わせ。
タシケントからヒヴァへは飛行機で移動するので、空港へ連れていってもらいます。
道中、羊を連れている人を何人か見かけたのですが
この日は何かのお祭りだったらしく
「あれは今日の夜カザン・カボになる」
と教えてくれました。ごちそうですね。
(カザン・カボは過去記事を参照)
タシケント市内には空港が3つあるようで
私が使ったのは「ターミナル3」でした。
ぼんやりしているといつの間にか空港に到着。
「入り口は2つで、君は2から入るんだ。じゃ!」
みたいな感じで車から降ろされ、不安な面持ちで入り口へ。
空港の入り口に入る前にもパスポートチェックがあり
そこでは行き先を聞かれました。
空港内はがらんとしていてお客さんはあまりいない様子。
チェックインのスタート時間の表示が無かったので
団体さんの動きに合わせてなんとなく行動…。
搭乗・離陸は時間通りスムーズに進み
飛行機はウルゲンチ国際空港へと向かいます。
ウズベキスタンのガイドブックなんかには
「空港・駅で写真を撮ってはいけない。」と書かれている事が
しばしばあるのですが
実際観光客はお構いなしに撮っていたし、係員も特に注意をする様子は
無かったです。
ウルゲンチまでは1時間半くらいのフライトで、途中で軽食も出してくれました。
しかし、あまりにも空腹だったため写真も撮らずに完食(^^;)
チーズを挟んだ硬めのパン(結構おいしい)と、飲み物でした。
到着してから預けた荷物が出てくるまではものすごく時間がかかるので
ベンチに座って、のんびり待つことをオススメします!
空港からヒヴァの街までは、再び専属のドライバーさんに
連れて行ってもらいました。
日程表には所要時間約40分、と書かれていましたが
結構ぶっ飛ばす人だったのでもっと短時間で着いたように思います。
(ロバは移動手段としてごく普通に使われていました)
ようやく、イメージ通りのウズベキスタンらしい風景になってきました。
次回はヒヴァの街の様子をお届けします。
ウズベキスタン旅行記(5) タシケント散策
2日目。
この日は次の街への移動日だったのですが
出発までホテル周辺をぶらぶらすることにしました。
その前に朝ごはん!
朝食は充実していましたが、ウズベキスタン料理はあまりなく
ハム、チーズ、卵料理…とスタンダードなメニューだったように思います。
(やたらパンを出す)
そして宿泊したホテルのお部屋。
本来2人で使う用の部屋を独り占めしているので持て余しています(^^;)
こちらのホテルは内装もきれいで立派なところでした。
強いてこのホテルに関して文句を言うなら
深夜2時すぎに電話をかけてきて
「Wake up call.」
と言われた事くらいですかね。
そんなの頼んでない…。
さて、タシケントの街ですが、朝早いこともあってか
人通りが少なくがらーんとしていました。
(この鳥ウズベキスタンでよく目撃したのですが何と言う名前か分からず。気になっています。)
まず向かったのはアミール・ティムール広場。
中央にティムールという方(中世に活躍した中央アジアの軍事指導者)の大きな像が
鎮座していますが、それ以外は何も無いです。
何枚か写真を撮ったら「ふーん」って感じで終わりました(^^;)
とりあえず広場を抜けて歩いていると大きな通りがあったのでそこをぶらぶら。
写真にも写っていますが、こんな感じで掃除をしているおばちゃんが
街中にちらほらいました。
通りに面した公園に入ってみる…。
(水の中には鯉が)
(こんなにお花を植えているのは意外でした)
(ぱっつん柳)
ふらっと入ったのですが、何ともヨーロッパ的というか
なかなか素敵な公園でした。
お次はナヴォイ劇場。
建設に携わっていたそうです。
また、1966年の大地震の際、多くの建物が損壊したものの
この劇場は無傷だったという逸話もあります。
せっかくなので見に行ったのですが改修中で近くに寄れず残念でした…。
ずいぶんぐるぐると散策していたのですが、タシケントの街は
想像していたウズベキスタンのイメージと大分違っていたので
こういうところもあるんだなぁ〜と勉強になりました。
では、いよいよシルクロードのオアシス都市「ヒヴァ」に向けて
出発します!!
ウズベキスタン旅行記(4) 食事
さて、お待ちかねの食事の時間!
現地民オススメのウズベキスタン料理のお店に連れて行ってもらいました。
レストランのたたずまいはこんな感じ。
なんとも立派なお店で店内は二階建て。
時間的なものなのか、私が行ったときは他のお客さんがいませんでした。
「何が食べたいんだ。」と聞かれたので
「シャシリク!」と即答。
シャシリクとは羊の串焼きのことで、ガイドブックなんかには
ウズベキスタンの名物としてよく書かれています。
その他にも適当に見繕ってもらい
ジャン!!
ごちそうが並びました〜。(肝心なところでブレる…。)
では、それぞれ解説していきます!!
名前も記載しますが、私が聞き取ったままの音なので
正しい発音は違っているかもしれないです、悪しからず…(^^;)
まず、真ん中にあるのが「カザン・カボ」
これは骨付きの羊肉を煮込んだもので、付け合わせにじゃがいもがついています。
ウズベキスタンではとてもポピュラーな料理なのだそう。
ちなみにお肉の食感はホロホロでした!
その右にあるのが「スマック」で要はサラダです。
トマト、チーズ、キュウリの角切りに1cm四方くらいのクルトンを混ぜ
オーロラソースのようなもので和えた食べ物。
ちょっとニンニクの風味もあった気がします。
カザンカボの左にある白いボールのような食べ物は「クルト」
これはもうそこら中でみんな食べてました。
塩気の強いチーズ、といった感じで
レストランにもあるし自動販売機でも売っていました!
正直なところわたしはちょっと苦手です(^^;)
で、左端にちょっとだけ見えているのが「レピョーシカ」
ローズマリー風味のパンで、カザンカボの汁を付けたりして食べるとおいしいです。
今気付きましたが肝心のシャシリクの写真が無いですね。
食べるのに夢中で写真を撮っていなかった様子…。
感想としては、単純においしかったです。
羊の臭みはあまり感じなかったし、付け合わせの酢漬けタマネギが
肉の油っぽさを緩和してくれていました。
ウズベキスタンにいったらぜひ、食べることをオススメします!!
ちなみに、ぶつ切りの肉とミンチになったものの2パターンありました。
もちろん料理はなかなかおいしかったのですが
私が注目して欲しいのは飲み物の方。
右の方に写っているのは、「緑茶」なんです。
これこそみんなよく飲んでいて、私も旅行中緑茶ばかり飲んでいました。
脂っこいものを食べた後に飲むとサッパリするし
旅行中生ものをバクバク食べたのにも関わらずお腹を壊さなかったのは
緑茶のおかげではないかと思っています。
この時私はビールを飲んでいたのですが
ウズベキスタンで売っているビール、たいてい度数が10%を超えているので
弱い人は注意しましょう〜(^^;)
(お店のお姉さん。店内はレーザーが飛び交う謎のセンス…)
さて、この時のお会計ですが64000スム だったようです。
当時のレートで大体3000円くらい??
この旅行中で一番贅沢した食事でした…。
お腹も一杯になったところでルッサンにホテルまで送っていってもらい
1日目は終了…。
次回はタシケントの街を紹介します!
ウズベキスタン旅行記(3) 入国、そしてホテルまで
9時間のフライトを終えついにウズベキスタン到着。
空から見たタシケントは想像とは違ってかなり街でした。
さて、この旅行は宿+交通がセットになっているツアーだったのですが
各所で専属のドライバーさんに送り迎えをしてもらいました。
タシケント市内で担当してくれたのはルッサンという方。
ウズベキスタンはウズベク人を中心に色んな民族で構成されているらしいのですが
彼はタタール人だそうで、かなりヨーロッパ的な顔立ちでした。
お互いに自己紹介した際
「俺はかつてソルジャーでメイジャーであり、ストロングマンだ。」
と言われたのですが、ウズベキスタンではやっぱり強い男がモテるんですかね?
そして、やはり持ちかけられたのが両替。
「レートはホテルや銀行より良いぞ」とのことでした。
そもそもこれは闇両替になりますので言ってしまえば違法です(^^;)
とはいえ、闇両替の方が断然レートはいいですしそこは自己判断でうまくやりましょう!
さて、本日のお宿はシティ・パレスというところで
ティムール広場にも歩いて行ける便利なところでした。
ただ、周りに気軽にご飯を食べに行けるようなお店がなかったので
夜ご飯はルッサンおすすめのお店に連れて行ってもらうことに。
17時半に迎えにきてもらう約束をして、一旦チェックインしました。
ウズベキスタン滞在の際、旅行者には「レジストレーション」なるものが
必要になってくるのですが、これはいわゆる滞在証明で
普通のホテルなら、こちらが何も言わなくても勝手に発行してくれると思います。
無いと面倒なことになるらしいので、貰い忘れ&紛失に要注意!!
チェックイン後、ホテルの方に連れられ部屋に向かうと
ここでも言われました。
「両替をしないか?」
ちょっとした小遣い稼ぎなんですかね(^^;)
「また後で…」とはぐらかしてお引き取り願いました。
窓から外を眺めるとタシケントの町並みが。
やはり首都だけあってずいぶん都会です。
せっかくこんなところまできたので
もう一生食べることはないかもしれないウズベキスタン料理を
モリモリ食べてきました!!
次回はレストランをしっかりレポートします!!